ビール樽型備前焼急須の内側です
内側の肌の色がチョコレート色新品の銅版のようなテカリがあります
一つだけあった深みのある味の茶湯を抽出したビール樽型備前焼急須ですが、備前祭りから一ヵ月後少しの高さから木の床に落としてしまった。大きな音を立てて粉々に割れてしまったのです。この程度の高さなら備前焼急須は割れない高さなのです。コンクリート床、浴室のタイル張り床ならあきらめるのですが、当時住んでいた昭和30年建築の一番安いボロアパートです。炊事場の木の床は固い」弾力を失い足を乗せると恐怖を感じた。焼き物にはやさしい炊事場の木の床だったのです。内側に傷がなかったら無事だったのかも知れません。いつまでも割ってしまったのをくよくよしたのは備前焼祭りのどこの会場で買ったのか思い出せないからです。つまり店が分からないので同じものを入手できるか保障がないからです。一応割れた破片を大切に保管して次の備前祭りにそなえました。
ビール樽型備前焼急須と深い味についてその秘密について考えました。備前焼急須を愛用するようになったのも水に触れる急須の内側でおいしい水を作るという備前焼の作用がきっかけでした。急須の内側の肌にその秘密があると思いこのチョコレート色で新品の銅版のような肌を急須の内側に持つ備前焼急須でお茶を入れれば深みのあるお茶を飲めると予想しました。
翌年の備前焼祭りで、内側の肌が同じような備前焼急須を何個も買い込んだ。また早朝から伊部駅周辺の備前焼祭りの会場コーナーをしらみつぶしにビール樽型の急須が販売されていないか探し回った。夕方近くに灯台下暗しで駅近くのお店に販売していたのを見つけた。3個買い込み新幹線で備前を後にした。
翌日から内側がチョコレート色の備前焼急須でお茶の試飲をはじめた。しかしどれも深みのある煎茶は入れられなかった。以上より深みのある味を出せるのは内側の肌とは無関係ということになった。茶の木の新芽を噛んだような深みのあるお茶を入れるためとはいえ、アホですな。自分ながら。
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