その手相専門と宣伝していた方に見料を払うと手のひらを見ると同時に言われました。「多くのご先祖がしっかりあなたを護っています。強いご加護です。安心して下さい」忘れられない言葉です。お言葉が「有力な先祖がいました」ならすぐに忘れたでしょう。護るとは動詞です。意思をもった生き物に使う言葉です。人間死ねば頭で考えることができない。死んでしまえば何も考えられない。意志などあろうはずがない。第一自分の先祖を見たことがないのです。ローソクの火と虫めがねを使いながら「最近浪費しています。それは後1年以上続きます。心当たりがあるでしょう」その夜も並木通り8丁目で着物を着た売上さんの見え透いたお追従でいい気分になっていた帰路でした。確かに浪費しているのは当たっています。お見立て通りです。あといろいろ教えていただいたがもう忘れました。
当時は全く気になりませんでしたが、ご先祖様の強いご加護とは何を根拠にそんなことを言われたのか最近手相の本で調べると手のひらの一番下手首のすぐ上を地丘と呼びここが高くどっしりしていてこの付近の線が太く深い。中指の付け根に延びる運命線がこの地丘から出発している運命線を持つ人はご先祖の加護が厚いそうです。私の運命線は確かにそうなっています。
今まで振り返ると交通事故、岩場からの転落、水難などで何度か棺桶に入るチャンスがあった。現在プログを書いているのは運良くピンチをかいくぐってきたからにほかありません。今の家購入を見送ろうかと考えたとき確かに何者かに導かれたような記憶もあります。もしご先祖が今まで自分を守って下さったなら当然お礼をしなければなりません。自分のご先祖の御霊なるものが実在すると仮定すれば、この占い師を通して、「俺たちはお前を護っているんだよ。しかるにお前の行状は運は自分で切り開くものなどと思いあがり、実家の法事には参列しない、墓参りもしない。少しは我々への報恩の念を持ってもいいのではないか」などと言わせていたのかも知れません。お目にかかったことがないので実感はないのですが、自分のご先祖の御霊なるものを意識した最初でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿