正月は本枯れと仙台味噌の雑煮 鍋料理と好きなものが堪能できました。これまで通り食事には違和感がなかった。雑煮の餅を噛んで舌でこね回し、舌の運動で食道に運んでも痛みはなかった。脱化学調味料で作った雑煮の味に大満足の正月でした。
1月10日 成人の日の3連休ごろから食事中に口の中の右がわに異変と痛みを感じました。何が痛いのかと気にしだすと舌の下側でした。たちの悪い風邪でも引いたのかそのうち治るだろうと気楽に考えていた。10日たっても良くならなかったので、熱も咳もない風邪から口内炎と自分で診断を変えて自分を納得させていた。そのくせ鏡で口の中を見ようとはしなかった。
2012/01/24 昼食はあまり痛みを感じなかった。夕方新宿地下の京王モール地下街を歩いているとうどん屋の看板に誘われてざるうどんを注文。のどに流し込み昼と同じようにあまり痛みを感じなかった。とたんに急に食欲がわき血糖値が高いのを忘れた。うどん屋の隣は中華風のお粥屋でした。ネギ油を浮かした中華粥を食べた。その粥で十分満腹感を感じたがその隣が美味しそうなウナギの匂いをまき散らしているウナギ屋でした。小うな丼と赤だしセットで2200円と高価で躊躇したが、うどんお粥と痛みが少なかった記憶が強い食欲に変わり自制心がなくなった。注文してうな丼を待っていると客筋は中国人観光客が多かった。店員も一人だけ中国語ができる中国人留学生のような女性を置いていた。中国人はうな丼が好きなのだ。この日が今年最後の幸せな日でした。翌日からは痛みを我慢しながらの食事が始まった。
2012/1/30 月 夕方お客からの電話で10mほど離れた同僚を少し大きな声で呼ぶと喉が痛んだ。かなり激しい痛みで声帯が痛んだような気がした。ようやく口の中の痛みが声帯などの喉に広がった。風邪、口内炎などでなくもっと恐ろしい病気ではないか。もう仕事どころではなく、19時まで診察している耳鼻咽喉科を探さなければとGoogle検索をしてみた。すると自宅の最寄りの駅から一つ向うの駅前で18時40分に行ける耳鼻咽喉科があった。糖尿の面倒を見てもらっている内科病院のすぐ近くだった。その隣町は結構規模が大きくバブルのころは地域で最大の土地の値上がりをした町です。2012/1/30 18:45 隣町耳鼻咽喉科へすべりこむ
「舌の右下が痛い 今日は声帯も痛んだ ただ事でない気がします」とまくし立てると先生はガーゼで舌の先端をつまみめくった。それだけでも痛みましたが。「我慢してください。奥のほうではないですか おかしい何もない」などと言いながらガーゼを4枚使って4度舌をめくってくれた。4度目に「ついに見つけた」急にはしゃぎました。舌を曲げられて痛かったのでよくは憶えていないのですが、急に不気味な長い沈黙に変わりました。沈黙は私を気遣ったものではないか。「生険を取ります。」といって女性に鉄パイプを切るのこぎりのような形をしたハサミを用意させた。「生検取りますが、学生時代生物で自分の頬の細胞を取ったご記憶がおありでしょうがその程度のことをします。少しコスルだけです」自分で学校で自分の細胞を顕微鏡で見るため綿棒で口の中をこすって細胞を取り出したのを思い出した。その程度のものと想像してしまった。再びガーゼで舌をつまみそのハサミのようなものを口に入れてごそごそしていた。時々冷たい金属が舌に当たり気持のよいものではなかった。突然動きが止まりガチャンという音がした。舌の下では「パッツ-ン痛い(伸ばしたゴムを切った様子がパッツ-ンです)」と表現したものでしょうか、すぐに回復しないほどの大きな痛みと直感したほどの大きな痛みを感じた。次に食道全体が管状であるのを感じながら食道を大きく上下にけいれんしたのを感じた。最後に自分で胃を膨らませ急に空気を胃の圧力で噴出しながら本当に腹の底からグエーと悲鳴が出たのです。勿論、舌・食道・胃・悲鳴と4つの動きは実際は一瞬に違いないが、それぞれが独立したストップモーションとして記憶に残っています。舌の下方部の潰瘍部分を金属筒で打ち抜き生検を鋏の筒の中に確保したのでした。呼ばれて診察椅子に座った時ガラスの上に金属筒と取り出した血まみれの肉片(生検?)と顕微鏡プレパレートにも更に小さい肉片が乗っていました。それで生検は鋏に付けた筒で打ち抜いて取得したと理解しました。大きな痛みは麻酔なしを自覚させられた。「血止め処理をしましたので待合室に戻り5分後呼びます」待合室で口の中で唾液が溜まったようなので洗面台で吐き出すとうがいの水を吐き出すようなかなりの出血があった。待合室内の洗面器は真っ赤になっていた。血止めをしたのか少し疑うほどの出血量でした。。5分ほどで再び呼ばれたので行くと、「痛かった」その「た」の文字がだんだん大きくなってきてすごく腹が立ってきたのです。「先生、先ほどのことは済んだことでいいのです。痛かったでなく今まだ痛いのです。痛み止めの頓服か何か処方してください」大声を出したと思う。「生検の結果は1週間後です。来週絶対忘れないで来て欲しい」それからしんみりした口調で「癌でなかったらいいですね」やさしい声はかなり恐怖を感じた。先生は癌と思っているのに違いない。
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