我が家の南側の道路を挟んで南東側の家に2世代のおばあさんが同居なさっています。1人は90代のようでほとんど寝たきりに近く滅多にお姿を見れません。その娘と思しきは70代のおばあさんです。私は布団干しが趣味のようなもので休日に少しでも日光が出ると2Fの南側のベランダに上下布団を干します。でも干した時は曇りか晴れでも雨が降り出し気が付かない時があります。そんな時南側の道路を挟んで南東側の70代のおばあさんが2階まで上がってきてくれてドアを叩いて「布団が濡れます」と何度か教えてくれました。1度だけではありません。数回でしょうか。なんとかお返しをと考えていた時、調理する暇がないウィークデ-などに1Fの門に無肥料栽培野菜を入れたスーパーレジ袋を門の取っ手に年に何回か吊り下げておきました。勿論最初1度目は家庭菜園を指さし無農薬栽培で育てたキュウリ、ピーマンです。水洗い不要で食べられますと説明しました。
無農薬は近所なのでよく存じていますとのことでした。農薬散布を見たことがないとのことです。2度目から余った時無断で取っ手に吊り下げました。無農薬無肥料栽培野菜を吊るした朝の出勤時には自転車に乗ったまま門の取っ手から野菜がなくなっているのを確認しました。
昨年あたりから90代のおばあさんは顔を合わせると恐縮するほど深々とお礼をして下さいます。それで無肥料栽培の野菜にご満足されていると考えていました。とうとう昨年年末に70代のおばあさんは丁重なお礼とともに気持ちです。受け取って下さいと以下のものを差し出してくれました。
写真は頂いたビール8本です。ビールは飲まないと断ったのですが、飲む人に上げればと言われそれもそうだと受け取りました。
何の野菜が美味しかったかと訊きますと全部、特にピーマンが甘かった。経験がない美味しさですとのこと。どうもスーパーと違って新鮮だからと考えているようです。農家と育て方が違います。採算を度外視して無肥料栽培しているから甘いのですと説明しましたが、当然理解されないでしょう。私としては新鮮だから美味しいと言われると他の家庭菜園でも新鮮ならこの味が出せると考えられると少し辛い。無肥料栽培という特殊な栽培をしているから美味しいのだと理解してほしいのですが。自分の身になって考えれば、無肥料栽培をする前は、無肥料で収穫する=野菜の大事な栄養素が欠けている=美味しさに欠ける 美味しくないと考えるでしょう。無肥料栽培=美味しいと考えていただくのは無理がありそうです。取り立て新鮮だから美味しいは無肥料栽培の経験がない人には無理のない受け取り方、理解方法です。