主治医から約3週間の入院と告げられました。全身麻酔、舌の25%切除手術、術後の痛みなど不安がいっぱいです。しかし自分の場合は一番の懸念は入院による半強制的に発生する3週間の禁煙です。10年以上前必死で耐えた5日間の禁煙以外は経験がなく3週間は未体験ゾーンです。精神的に気が狂わないで耐えられるのかという不安でした。初診の2月13日には病院の敷地の境界付近、歩道などには何箇所かジュースのカンカンを金網フェンスにくくりつけたような手製の灰皿があちこちにあったのです。いつもパジャマを着た入院患者と思しき方がカンカンの灰皿を使って喫煙されていました。病院敷地では禁煙ですがフェンスの外はいいだろうということでしょう。自分もどうしても我慢が出来なくなると病棟からここに来ればタバコを吸えるんだと針金を通したカンカンの灰皿が最後の心のよりどころになりました。入院が近付いた2月の終わり付属病院の先生が撤去したのかカンカンの灰皿がすべてなくなっていたのです。それはとても恐ろしい光景でした。最後のよりどころがなくなったのです。パジャマを着た患者は敷地の物陰で煙だけを出して隠れて吸っていました。そして決めたのです。3週間も禁煙するならいっそタバコをやめよう。3週間タバコを我慢すれば簡単に卒煙出来ると考えたのです。しかしそれは甘かったとあとで思い知りました。少しでもく苦しみを軽くしようと禁煙補助薬のお世話になることにしました。血糖管理の内科医にお願いしてタバコが美味しくなくなる最近はやりの薬を処方してもらいました。そのおかげか入院中は禁煙できました。実際口の中が痛くてタバコがどうしても吸いたいとは思わなかったのです。
退院後10日間は自宅療養です。選抜高校野球真っ盛りで毎日テレビで野球観戦です。お気に入りのチームがヒットと打つとヨシッとばかりに右手は畳の上をタバコかライターをまさぐっています。まさに喜びはいつもタバコとともにありました。タバコが見つからず禁煙中に気がつく毎日でした。禁煙の紹介ブログなどを読むと3日我慢すれば卒煙成功とか3週間、3か月で完全にタバコと縁が切れるとか書いていますが、人それぞれで私の場合はもう4カ月ほとんど吸っていませんが、毎日2時間おきぐらいに「1本ぐらいはいいのでは」との苦しい戦いです。永久にこんなことが続くのではと恐ろしくなります。禁煙補助薬の保険が切れる8週間目が一番苦しかった。いつでもやめられるとタバコを吸いだしてこんなに苦しいとはタバコのようなものを国が販売するのはやはり間違っている気がします。
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