より繊細な画像をご提供したいために、写真を24ビットで保存しました。1枚2Mビットで5枚で10Mとなり容量の8メガをオーバーします。1ページに収まらなくなり2ページ構成となりました。とにかく2枚の桐のまな板はそれぞれ裏表ともお正月を迎える準備が整いました。
削った直後の2枚のまな板の表面は光の加減もありましょうが光り輝いています。私のかんな掛けの技量は名人の域に達しているようです。だと考えれば幸せなのですがそうではありません。かんなを使ったのは3度目で昨年カツオ削り器でまな板を削るまでかんなを使った記憶がないのです。ではかんなの刃が名品なのでしょうか。<大工道具のかんなを買った理由>このブログにも書いているように、2400円のかんなで外国人が作り安物の鋼で油で焼き入れしたかんな刃です。どう考えてもおもちゃに毛の生えた程度のかんなです。それではかんなの刃を砥ぐ私の技量が優れていたのでしょうか。残念ながらかんなの刃を研いだのは2度目です。私にかんなの刃を砥ぐ技量と言えるほどのものがあるはずがない。刃物の切れ味を決定づけるのはその刃物に最後に当てた仕上砥石の能力です。まな板を光らせている犯人は下の写真の仕上砥石です。世界一キメが細かいと評判の京都の中山砥石です。その砥石店のお客の個人客のほとんどが宮大工か木を加工する彫刻家だそうです。 料理人は来ないそうです。世界最古とかいう法隆寺のギリシャ宮殿のように中央が膨らんだ木の柱は1000年の風雪に耐えています。材料のヒノキの優秀さもあるでしょうが、柱の表面を削った槍かんなの刃が1000年持たせているとも言えるでしょう。その槍かんなの刃を研いだのは、東大寺の仁王象を作った鑿を研いだのも京都産の仕上砥石です。
現在物を作る機械を作るために金属を削る工作機械をマザーマシンと呼ばれています。古代から木でできた柱、板や眠り猫などの彫刻を加工したのは鉋や鑿です。かんなやのみはツール道具です。その道具を作ったり切れなくなった道具を再生リサイクルする道具をマザーマシンに因んでマザーツールと呼ぶのはどうでしょうか。
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