次の雨のあと最後の力を振り絞ったのか再び芽を出したのです。最初の発芽より一回り大きかった気がします。希望の芽を守るために工夫をしました。かねてよりたき火の跡を見つけるたびに集めていた木灰を、新芽の周囲にお城の堀のように囲んだのです。雨で木灰が流されるたびに木灰の防衛線を再構築しました。木灰の防衛線は効果がありそれから新芽が食べられることはありませんでした。希望の芽は再び成長を開始したのです。その後みずみずしい緑色の新芽は芽を出すたびに前回の葉っぱより大きな葉っぱに成長しました。梅雨から夏の間その繰り返しでした。水やりは欠かしませんでした。
上は道路から撮った写真です。発芽から4ヶ月たった現在タラの木は里芋と日照権を争うまでに成長しました。大自然の原理として、生物は自己のDNAをより多く残すように行動するらしい。植物にとって光はどれだけ光合成をして大きくなれるかの重要な条件です。日照権獲得で負ければ大きくなれない結果として少しの種しか残せなくなるという実りの秋に向けた必死の競争です。お互いにフィトンチッドを出し合って妨害しているかもしれません。下は金網の中家庭菜園から撮りました。タラの葉も里芋の葉もいっせいに右側つまり南側の道路を向いています。この調子では現在数十センチの丈ですが来年には2mほどになるかもしれません。そして再来年にはタラの芽のテンプラが期待できます。
下の写真はタラの芽の大きさを暗示させるようなタラの幹です。直径1cmはあります。脇芽も確認できます。棘なしタラの木との触れ込みでしたが、写真では棘はありません。目で見ても確認できませんが、幹を握ると時々チクリとします。野性のタラの木は葉っぱも握ると棘があります。この程度は許そうと思う。何せ再来年の春の希望の幹です。
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