4代前の先祖は別の場所で水田や畑からの収穫物など運搬するのに水田や畑への入り口にリヤカーなどが通れる道がなかった。10mほどの長さだがそこは岩場、ガレ場で樫の木、笹など根が強い植物が生えていた。人一人がやっと通れる道しかなく危ない道を荷車まで収穫物を担いで運ばなければならなかったらしい。危ないし荷車が通れる道があればどれだけ仕事がはかどるかと考えいつか道をつけようと考えていたらしい。岩場といってもハンマーで叩くと火花が出るような岩ではなかった。風化がかなり進んでツルハシを打ち込めば簡単に砕ける程度の岩場でした。4代前の先祖は農閑期の間を縫って工事に取り掛かったのでした。二三年ほどで荷車が通れる道は完成したそうです。ところが道が完成後、その岩場の所有者が現れたのです。役所の登記簿を持ってその何の価値もない岩場が自分の所有地で無断で工事をしたと苦情を言ったのです。一か月で完成したならその言い分もあるでしょうが、4代前の我先祖は何年もかけて工事をしており、所有者の耕作地は近くにあり工事の初めから知っていたはずです。その時に所有権を主張すれば納得できますが、完成してから「元に戻してくれ」と言われて困り果てたとのことです。勿論岩場が自分のものと思っていたそうです。岩場を売ってくれと申し出ても断られるし、困った先祖はどうすればよいかと訊くとやっと本音が出たそうです。その岩場と同じ面積のこの見事な畑の交換を要求してきたのです。そしてこの畑が人手に渡ったという腹立たしいお話でした。伯母の話はまだ続きました。
数年後、その人は家族が探すと変死体で発見されたのです。家は裕福で健康そのもの、子供は健康で賢く自殺するような事情は全くなかったそうです。なぜ深夜そんな場所に行ったのか誰も説明できなったのです。郷里ではこうした亡くなりかたは畳の上で死ねなかったと忌み嫌われます。本当にあった話なので詳しくは書けませんが、我が家に関係ある場所で深夜と氷水に関係する事故でした。仙人お爺さんが言うように自分の先祖が恐れられるような事実はこれしか知りません。しかし会社に就職してから我が家に関係ある場所ではありませんが、深夜と氷水に関係する事故で亡くなった方を一人知っています。当時私が大変恨んでいた方です。Jさんのことは後で書きます。伯母が言うのにはあまり強欲すぎるとお金を残してもそうなるとのことでした。その伯母も私が中学生の時病気で他界しています。
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