2012年5月1日火曜日

土の中では死闘が行われています ジャガイモの根VS松葉

下側がこの冬に集めた松葉です。上中央の白いひものようなものがジャガイモの根です。この松葉の先端部のとげがジャガイモの根を傷つけると言うなら(松葉の先端の針は野菜作物の根を傷つける)現在ジャガイモは成長の中におり根は分裂でどんどん本数を増やしています。松葉の先端の針でどんどん傷つけられてもそれに倍する新たな根で土の中に広がっています。昔の生物学者がヒトデの幼虫にバラのトゲを刺したところ大きなマクロファージがバラのトゲを包み込んでしまった。その大きな細胞は明らかな異物を認識して排除しようとしている。有名な免疫の発見エピソードです。マクロファージは戦闘専門の細胞ですが、ジャガイモの根にはそんなものはない。傷つけられた根は放置してそれに倍する根を生産するだけでしょう。松葉に傷つけられた根の屍を乗り越えて新しい根が成長する。幸い松葉の先端がどれほど凶悪で凶暴でもエネルギー源である松の木から切り離されているのである。親からもらったエネルギーを使い切ってしまえばそれ以上動き回ってジャガイモの根を傷つけることはなく、おとなしく微生物の分解に応じて土に帰っていきます。幸いジャガイモは生きておりエネルギー供給には不自由しない。そんなわけで土の中の死闘はジャガイモの勝利に終わりそうです。さらに松葉樹脂が出す毒素の妨害(根の成長、発根を阻害する)もあるそうですがなんとかジャガイモなりに解決したらしい。
1列に植えているのがケヤキの落ち葉だけを腐葉土にした部分に植えたジャガイモです。菜園の中央部にあり南側が道路で朝から日光が当たります。そのせいか下の写真より2週間も早く発芽しました。しかし松葉を混ぜ込んだ土に植えたジャガイモは遅れて発芽しても追い越したようです。この下が昨年2011年秋に混ぜ込んだ松葉堆肥です。

             
最後の写真が家のすぐ近くに植えました。そしてこの家の近くの場所は、昨年秋ほぼ腐葉土になった松葉を混ぜ込んだ部分なのです。菜園の南側が道路でもここは家のすぐ近くで午後にならないと日が当たりません。ジャガイモの成長には日照時間で明らかにハンデがあるのです。事実発芽が2週間遅れています。
さりながら現在中央部の日当たりのよい場所に植えたジャガイモより栄養状態は良さそうです。枝の張り具合、幹の太さ葉っぱの大きさがケヤキ落ち葉オンリーより松葉を加えた場所に植えたジャガイモのほうが外見上は勢いがよいのです。松葉腐葉土の最終判断は地下茎を収穫するまで待たなければなりませんが。途中経過は良さそうです。

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