21時から始まるニュース特集を見ていました。テーマはうつ病治療に使われる気分がハイになる薬の違法販売の実態をテレビ局が取材したものでした。神経科の病院にしか置いていない躁状態になれる治療薬がインターネット市場になぜ大量に流通したのかを解明する決定的な場面がカメラに映りました。顔を隠した人が車の中で説明する場面でした。現在はやめているそうですが生活保護を受けている路上生活者になにがしかの報奨金を約束して神経科の病院に受診させるのです。先生に「自分がこうなったのも自分が悪いからだ 自分が社会での存在価値がない人間に思えて生きていてもしようがない」などと訴えさせて自殺の危険があるように症状を伝えて気分がハイになれる薬を処方してもらいそれを安く買い叩いてネット市場で流通させていたらしい。車の中で取材した映像にはネットに気分がハイになれる薬を流通させていた男性の首から下の映像が流れていた。勿論声も変えています。その時こうした手口を巧妙に考えたのは自分でこのシステムがいかに儲かるかを力説していた。彼の癖なのか話すときに絶えず右手を手首で回転させたり動かせたりしていました。時々右手の掌が映るのですが、人差し指から小指まで4本の指の中間部が膨らんだ三峰紋でした。最初はまさかと思い何度も確認したので間違いがありません。そんな罪深いことをしている人が自分と同じ三峰紋を持っているのが気味が悪かった。
なんでも注射器を使うもっと違法な薬より保険と路上生活者を使って集めたこの薬のほうが仕入れ価格が格段に安く儲けが大きいらしい。彼の右手が四直紋かは確認できませんでした。左手のほうは全く確認しておりません。でも彼は大変なお金を稼いでいるはずです。私は両手三峰紋ですが収入は株をやめた分だけ減っているのです。
この商売を現在はしていないと言っていましたが、これが嘘にしろいつまでも薬事法に違反するようなことを続けられるわけがありません。彼はいずれ正業につくでしょうが、その時収入が急激に減り手相が変わって三峰紋がなくなってしまうのかと変な心配をしました。下の写真は私の右手三峰紋です。そんなわけで掌三峰隆起紋も神秘十字線と同じくありふれた手相なのかもしれません。だんだんその思いが強くなってきました。
顔が映っていない映像で思い出したのが包丁と砥石に関する有名なこの本です。刺身用の柳包丁の裏を研いでいる写真ですが、手の持ち主の顔は映っていません。写真の主の噂を聞いたのが山手線御徒町から歩いて15分ほどの包丁店でした。
2代目の店主は先代の父親から包丁研ぎを学びそれが最高の研ぎ技術と信じていたらしいが、研ぎに関して全国的に有名な表紙を飾った方から和包丁を仕入れていた。その人が東京に出てきて、お客である包丁の卸先をホテルに集めて研ぎの講習会を開催する案内が来たらしい。卸先とのつながりを強め日頃のご愛顧に応えるのが趣旨だったらしい。御徒町の包丁屋は少しプライドが傷ついたがよいところは受け入れ取り込もうと考えて研ぎの講習会に出席したらしい。どうでしたかと聞くと自分よりけた違いに研ぎはうまいとのことでした。父親の技も捨てがたく両方をミックスしたのが今の自分の研ぎだと言って何とかつじつまを合わせていた。
本の上に置いているのが私の出刃包丁で写真の人に研いでもらった直後の包丁です。その後何度か自分で砥石を当てています。刃道を忘れないようにと記念に撮影しました。顔が映っていないその方は「研ぎが上手な人が研いだ包丁は引いたときによく切れる。誰が研いだ包丁でも押したり突いたりしたら簡単に切れる。あなたの包丁も青砥による自然なハマグリで引いても切れますが、引いても切れるを意識して研いでいない。それでも普通の板前さんよりは上手です」などと意味深なことを言いました。「ではどのようにすれば引いても切れるを意識して研げるのですか」店主は口を濁し話をそらせました。公開するのを惜しんだようです。最近ようやく引いても切れる包丁を意識しながら研げるようになりました。答えは写真の出刃庖丁にあります。名人に教えてもらったのでなくその技を盗んだのです。そのうちブログで公開します。