2009年4月20日月曜日

とれたてチンゲン菜を上海風に

 3月7日にチンゲン菜の種を蒔きました。食べごろになったと大きいのを収穫しました。おひたしにしようかと考えていましたが上海で食べたチンゲン菜の幼葉の炒め物が頭にこびりつきチャレンジしました。

 中国式にさっと湯通し、本格的な底の丸い中華鍋にオリーブオイルを温めて炒めました。見た目は同じですが味の方は上海のプロの味には程遠かった。あちらでは野菜炒めにはにんにくの薄切りを入れます。少し時間をかけ過ぎたようです。少し硬い。以上が反省です。
 良い点は穴のあいた葉っぱが示すように無農薬です。完全な有機野菜です。ミミズの多い土で育てました。収穫後一時間以内に料理しました。鮮度では負けていません。ビタミン類の流失、劣化はありえない。以上が負け惜しみです。

2009年4月18日土曜日

野生の色

 3月の下旬でしょうか海岸通りを通りました。薄紫の花が目についたので車を止めて近くで見ると日本のダイコンの原種と言われる浜大根でした。日本には中央アジア原産のごぼうネギなどのように野菜の原種がほとんどないそうです。その中で数少ない日本の野草を原種とする浜大根がその一つだそうです。本当に大根の野生種なのか自信がなかったのですが若葉を少しむしり口に入れるとワサビの葉や家庭菜園で育てた大根の特徴ピリリを舌で感じました。もう疑いの余地がありません。浜大根です。下が昨年家庭菜園で育てたベビーリーフの最後の姿です。右がほうれん草の花、左が大根の花でした。野性と改良種どちらが力強い存在感のある色をしているか説明の必要がありません。

 春先幅広のヤマメが釣れる大きな渓流で鮎の解禁6月に鮎を泳がせていると野生のアジサイが咲いています。庭先のアジサイは形が豪華ですが色の濃さでは山アジサイには到底及びません。山アジサイは花というよりガクらしく全体の形が線香花火のようです。でも色が目にしみるように艶やかで忘れられないほど深いのです。

 以前からいつも食べているトマトやナスなどの原種野生種に興味があります。それぞれインドや中南米の高原で機会があればいつか撮影してみたいものです。

2009年4月5日日曜日

黄色い京都産タケノコを買いました

 3月下旬スーパで今年初めてタケノコを見かけました。初ものらしく黄色こがね色を迷わず買い物かごに入れました。先端が黄色で日光に当たった形跡がありません。土のひび割れで発見されたようです。昨年のより小さいですが柔らかくエグミは少なそうです。
 この下が昨年の自分にとっての筍の初ものです。4月上旬に買いました。先端部の葉っぱが緑色で皮が黒ずんでいます。何日か日光の洗礼を受けた証拠です。こうなるとタケノコらしいエグミがでます。根元付近の節と節の間隔が狭いです。掘るのを3日ずらすと節と節の間隔が1cmほど長くなり硬くなります。先端部の年輪のような模様は色といい長良川本流の自分で釣った天然アユを塩焼きににして皮をめくったようです。長良川のアユの肉はこのような年輪模様がありました。もう体力的に釣りに行けないのですが。薄刃で透けるように薄く切ったタケノコを生で食べました。甘い。  前回は白身魚の煮凝りをズバリ、直接入れましたが今回はなるべく初ものの香り風味を活かしたいために工夫をしました。直接の煮汁ではなくごぼうに煮汁を吸わせたものを使いました。下は煮汁をほとんど液体部分がなくなるまで煮込んだごぼうです。これと一緒にタケノコを煮ます。白身魚の煮汁にごぼうというクッションを入れるのです。そうすることで魚の煮汁という強いクセ、個性を抑えてタケノコの風味を前面に出そうと図りました。
出来上がりました。ごぼうの煮込んだものでタケノコに味をしみ込ませました。下の方の青いのはネギのリサイクルで家庭菜園で再生した青ねぎの根の部分です。もうネギぼうずの塔が出たネギもありましたが砂糖キビのように甘いネギを捨てきれずに一番甘い根の部分だけを砂糖代わりに使いました。結論から言うとタケノコの強い繊維質がありません。エグミもなく甘味があり何か物足りないようです。タケノコらしからぬタケノコでしょうか。年に一度の贅沢です。