2009年4月18日土曜日

野生の色

 3月の下旬でしょうか海岸通りを通りました。薄紫の花が目についたので車を止めて近くで見ると日本のダイコンの原種と言われる浜大根でした。日本には中央アジア原産のごぼうネギなどのように野菜の原種がほとんどないそうです。その中で数少ない日本の野草を原種とする浜大根がその一つだそうです。本当に大根の野生種なのか自信がなかったのですが若葉を少しむしり口に入れるとワサビの葉や家庭菜園で育てた大根の特徴ピリリを舌で感じました。もう疑いの余地がありません。浜大根です。下が昨年家庭菜園で育てたベビーリーフの最後の姿です。右がほうれん草の花、左が大根の花でした。野性と改良種どちらが力強い存在感のある色をしているか説明の必要がありません。

 春先幅広のヤマメが釣れる大きな渓流で鮎の解禁6月に鮎を泳がせていると野生のアジサイが咲いています。庭先のアジサイは形が豪華ですが色の濃さでは山アジサイには到底及びません。山アジサイは花というよりガクらしく全体の形が線香花火のようです。でも色が目にしみるように艶やかで忘れられないほど深いのです。

 以前からいつも食べているトマトやナスなどの原種野生種に興味があります。それぞれインドや中南米の高原で機会があればいつか撮影してみたいものです。

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