2008年7月6日日曜日

畳のリサイクル

稲ワラと言えば農家ではもっとも知られた有機肥料です。秋の刈り取りの後細かく裁断して翌年の春に鋤きこみ稲の栽培で弱った地力を取り戻すのです。しかし水田以外野菜などの畑でこれをすると効果が現れるのは翌々年と2年かかるとのことです。切花や園芸のように付加価値の高い作物を栽培する場合、連作を避けるため他人の水田を借りるそうですが2年借りるようです。1年間は有機肥料の効き目を待つそうです。都会では稲ワラは入手するのはほぼ無理ですが、畳はほとんど稲ワラで出来ています。この家を買ったとき自分が住む2階全部の畳をやり変えましたが二十数枚の古畳が手に入りました。最初は全部1階の1部屋を占有して保管していたのですがそのうち狭くなり十数枚を市役所に引き取ってもらいました。残りを毎年2枚ずつ風雨にさらして腐らせています。おかげでミミズが大いに増え太ってきました。
 畳屋に引き取ってもらえば焼却処分で石油を使いCO2を出します。エコのためというよりおいしい野菜を作りたいためにリサイクルして菜園に入れています。場所を取るのでフェンスに立てかけて風雨にさらします。



軟らかくなってからケヤキの落葉に乾燥を防ぐためにかぶせました。



稲ワラは素直に土に戻るのですが畳の中のワラを縛った化繊の糸は腐りません。ミミズも食べてくれないようです。スコップや鍬で耕すと絡み付いて作業が出来ません。石油から作った化学繊維は誕生からその消滅まで反エコ物質です。

この畳の稲ワラの効果は再来年、最初の2枚の畳の効果は今年の里芋の味に現れてくるはずです。

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