手術の前日麻酔医が来られた。明日よろしく、こちらこそ程度の挨拶でした。3月6日病棟の奥のエレベータで手術室へ。すぐに点滴開始、マスクした医師が耳元で「お顔は平気な様子ですが、血圧はうそを言わないようです。いつもよりかなり高い」声ですぐに昨夜の麻酔医と分かりました。「そうですか。がはははー」で気を失いました。麻酔医は麻酔注入のバルブを空けてリラックスさせるために声をかけに来てくれたのでしょう。あとで調べると全身麻酔の前に血圧が上がるということは麻酔医にすればとても都合が悪い事らしい。
肩をゆすられて「すべて終わりました」と起こされました。「切除は25%で間違いないですね」しばらくしてC先生の声で「そうです75%残しています」。何か舌が軽かった麻酔で痛みはなく少し舌がかゆい感じだった。まだしゃべれそうでしたがこれ以上声を出すのが恐ろしくなった。そのままベットで自分の個室に運ばれ、看護師に「私たちはこれから3時間10分おきに見に来ます。舌が腫れて気道を塞がないかを見に来ます。呼吸が苦しくなればこのスィッチを押して遠慮なく呼んでください。」手術後一番つらい3時間が始まった。麻酔は切れてくるし、絶えずゴクンゴックンと仰向けで血を飲まなければならなかったからです。窒息死の危険がかなりなくなった夕方、C先生が処置室に連れに来た。したことは霧の麻酔液を舌に掛けてくれ舌を注射器で麻酔、電気を流して熱を出すペンチのようなもので手術の跡を挟んで止血してくれました。処置室に行くと大学病院の数人の医師が口を空けてくださいと口の中を見たがりました。最後来た人、何やら横柄な口調で周囲の医師に声をかけました。そして自分が何者か何も言わないで、ぶしつけに50cmまで顔を近づけて私の顔をジッと見たのです。本当にまばたきもしないで真剣に顔だけを見たのです。彼だけが口を空けてくださいと言わなかったのです。そして曰く「この人今日手術したかどうか外見だけでは全くわからない。全然顔が腫れていない。滅多にいない珍しい人だ」「この人は生まれながらに手術に強い人かもしれない」そしてC先生に「この人は大丈夫だ。今夜は○○にいる。何かあれば連絡くれ」そのまま出て行った。横柄な口調から耳鼻咽喉科トップの教授と思われる。彼は夜睡眠中の舌の腫れによる気道閉そくを心配して見に来たと思われる。たぶん転移がないのでリンパ節にメスを入れない方針を下した方でしょう。一度も診察はしていないがC先生の患者は自分の患者という意識があるのでしょう。生まれながらにしてどんな手術にも耐えられる手術に強い人とは喜べない褒め言葉です。その日執刀されたC先生「癌は100%取り切りました。切断面に顕微鏡で癌はありませんでした。あともう一度1週間後に病理検査の結果も出ます」そして3月13日病理検査でも癌は取り切れたとの判定でした。術後2週間は口の中が痛くうがいもできなかった。食事は取れず点滴だけで過ごしました。水道水と口に含んだだけで痛いのです。見かねた先生が生理食塩水を用意してくれました。痛くてうがいができなくて口の中が卵焼きが腐ったような異臭がしました。生理食塩水を使いだしてから初めて食べたのが売店で買ったプリン ヨーグルトなどです。生理食塩水に青いうがい薬などを混ぜて口の中を清潔にしだしてから急速に手術の跡が回復に向かい出しました。少しづつ食べられるようになりました。口の中が痛いのは信じられないのですが、タバコはがまんが出来たのです。とにかく生理食塩水には助けられました。そして3月21日退院できたのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿