2008年5月6日火曜日

日本を代表する優れた文章とはどのような文章でしょうか


もしも最高傑作と言われる文章の宝庫はどこかと聞かれたらどう答えるでしょうか。私は社会にでた時から今も変わらない正しいと思う解答を持っております。義務教育の国語の教科書に載っている文章だと答えます。
理由は参考書と違って大勢の正真正銘の大学の先生が厳選した文章だからです。法律により日本人が強制的に読まされる国文だからです。文学、論説、紀行全てのジャンルで日本人が模範とすべき文章であると多くの学者から判定されたからです。
一度優れたよい文章について会社の宴会で話したことがあります。義務教育の国語の教科書と申し上げるとそんなことはないと言われました。理由は小学校や中学校のレベルは全員卒業しているだからそうです。彼らの言い分は、義務教育の国語の教科書の文章は中学生レベルの程度の文章だそうです。ここで話題を変えました。
概して他人のアイデアや発案に対して批判批評が多い人はご自分で新しいアイデアを生み出せない、独創力が乏しいのを隠すために鋭い批判をなさると考えております。批判は他人のアイデアの消費に当たり生産ではありません。まず批判の対象がありきで初めて批判が成立するからです。批判の対象こそアイデアの生産のもとに当たります。
もう一度考えてみますと国語の教科書の文章は中学生レベルの程度と断じた方は、読んで理解する批評の視点からそう言ったのでしょう。私は当然そうした文章が書けるかどうか、また書いた文章が教科書に掲載されるかを生み出す視点から問題にしていたのですが。文章の作者が何を訴えているかを考えるのが学校です。彼に言いたかったのは、自分が何かを訴える場合、どう書けばよいかです。書き手の立場から言いたかったのですがうまく伝わらなかったようです。確かに彼は批判批評の多い人でした。
以下は笑い話です
文章がなっていないという評価の私ですが、一度だけほめられたことがあります。総務にいた頃です。コスト削減でとっくに廃刊になりましたが、当時社内誌を発行していました。社内誌発行は総務の仕事の一つでした。翌年定年退職予定のの課長から「社内誌原稿記事を書いてくれる人がいない。みんな嫌がるので君担当してくれないか。何かの評論、生い立ち、旅行に行った、趣味 何でもいいよ。ただ原稿用紙5枚という制約だけだよ。総務の仕事なので勤務中に書いてもいいよ」「条件があります。仕事の文章と違いますから誤字脱字以外一語一句たりとも訂正しないでください。ありのままを掲載して下さい」最初は恥ずかしいので断りましたが、この条件で書くことになりました

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