2008年9月28日日曜日

食の安全を脅かした代償の大きさ

 食の安全に関する不祥事では、古くは最大手の牛乳メーカ、大阪船場を発祥とする高級料亭、食用にできない汚染された事故米を食用として販売した会社、最近ではメラニン混入の中国の会社こうしたのは例外なく企業生命を断たれるかそれに準じるような大きな代償を支払っています。罪は同じようなものでも家族経営のような零細な会社より規模の大きい大企業の方が目先の不正な利益を追った代償、失う物のほうが大きいということです。
 接待費や接待で銀座で飲めるようなステイタスのある人が銀座で決してもめ事を起こさないと同じです。何十年もかけて相当な精神的犠牲を払って手に入れた地位を路上の喧嘩などのくだらないことで失いたくない気持ちが強いのは当然でしょう。銀座は洋酒の世界です。お酒の会社にとって戦場でもあります。高度成長時代の夜の銀座が栄える頃から銀座のバーテンダーにどれほど気を使ってきたか聞いたことがあります。有名バーテンダーともなると自分のお店のお酒の選定は当然、他店に置くお酒の決定にも影響を与えているそうです。些細な不祥事でも長年の努力が水の泡になります。長年続けてきた欧州調のテレビのCMも一つの不祥事で色があせます。
 以前銀座8丁目並木通りでお店を探すために頭上のクラブの看板ばかりを見ていてうっかり他人の足をかかとで思いっきり踏んでしまったことがあります。謝ろうとすると「すみませんでした」と足を踏まれた人が私に声をかけるのです。こちらは頭の中が真っ白になるほど恐縮しました。
 昔から言われているように大きい会社は信用があるというのは、大きい会社にモラルの高い人が集まるというより、信用をなくすとより大きなダメージを受けるからでしょう。のれんにも重いのと軽いのがあるんです。食品加工品に添加物が含まれるのはやむを得ないでしょう。なぜならコラーゲンの錠剤を作るときコラーゲンを濃縮しなければなりません。コラーゲンや調味料を網で物理的に濾し取れれば添加物の必要はありません。でもこうした物は小さく化学薬品、添加物を使わなければ濃縮は無理でしょう。熱で水分を蒸発させ濃縮しようとするとアミノ酸でできたコラーゲンなどは変質してコラーゲンとして出荷できないかもしれません。物理的に水分を蒸発されるには冷やして冷凍させる方法もあります。これなら無機物と違って壊れやすい有益成分を壊さずに取り出せます。魚などの匂いを消したりするのも添加物で処理するかもしれません。添加物にも効率が良くてメラニンのように安価で有害なもの、高価だがほとんど害がない物いろいろあるでしょう。製品の事故で支払う代償の大きい会社は利益が少なくなっても、より安全性の高い製法にこだわるのかもしれません。大企業で生産された加工品はこうした理由で安全性が高いとも考えられます。
 コラーゲン錠剤の販売を製薬会社、有名なお酒の会社などの副業でやっているのは安心できるかもしれません。副業とはいえ口に入れるものでうっかり有害なものを販売して事故につながった場合、テレビCMなど巨費をつぎ込んだ本業まで責めを負わなければなりません。大きい会社は安くできるからといって中国で生産するようなことをしないで慎重に製造販売するでしょう。大きい会社は失うものも大きいのです。
 さらえまかの魚のコラ-ゲンと称する「白身魚の煮付」も水の代わりにお酒とみりんを使います。さすがにこれらを自分では作れません。市販品を買うのですがその原料のお米にメラニンが含まれていないとは断言できないのです。現在添加物のない食品などはあり得ないのかもしれません。

0 件のコメント: